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予告どおり、20日の土曜日、アーセナル宮市のデビュー戦を見るために、ロンドンのエミレーツスタジアムを訪れた。
ノーリッチから、ロンドンまで、自転車や電車コミコミで3時間ほど。今は、論文を放置できる状況ではないので、車内でも関連文献を読み込む。それにしても、イギリスの田園風景は、心を癒してくれる。
そんな田舎のノーフォークから都会のロンドンへ。リバプールストリート駅から地下鉄ピカデリーラインでスタジアムまで、最寄駅の名前はその名も「アーセナル」。
これが外観
9時に駅についたけれど、すでにユニフォームを着たサポーターが結構いる(開始は12時45分)。
駅前には、こんなグッズショップも。
選手の名前入りユニフォームやマフラーなどが8ポンド(1100円くらい)ほどで購入できる。おそらくバッタもん。しかし、バルセロナとアーセナルのデザインを合体させたチャンピオンズリーグ記念マフラーを発見したので購入する。
選手名で目立つのは、フェンペルシ、アルシャビン、ウォルコット、ウィルシャー、ナスリなど。残念ながら宮市(こちらでの通称はRYO)のバッタモノグッズはまだ出回っていないようだ。つい先日、ビザが下りたばかりだから無理もない。
ちょっと面白かったのが、これまたつい先日、長年の宿願かなって、ガナーズを去って、世界最強バルセロナへ移籍したキャプテン「セスク・ファブレガス」のシャツが、超破格(1枚1−2ポンド・・・)で文字通り、投げ売りされていたことか 。この惨状。あれま・・・・。
日本だったら、逆にプレミアムでも付きそうなものだけど、この国では、チームを裏切った選手になど用はないと言う事か。しかし、これは普段着用のシャツに丁度いいな、ということで、2ポンドでシャツを一枚購入した。
ちなみに、エミレーツスタジアムと思って接近した、スタジアムは、昔使っていたハイベリースタジアムだった。
間違えた。
こちらが、今のエミレーツスタジアム入り口。昔の方が、風情がありますね。
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早く着きすぎたので、スタジアム前の公式グッズショップへ行く。
そこで、ついに宮市グッズに遭遇。有名選手のユニフォームの間に、燦然と輝く「Ryo 31」!
ついでにアウェーも。
これは何だか、地味に嬉しい。つい半年前まで、中京高校(名古屋出身の自分としては、中京大中京より、こっちの呼称がピンと来る)の選手だった宮市が、このアーセナルで世界的な選手と肩を並べるようになった、とは御伽噺のようでにわかには信じがたい。せっかくなのでユニフォームを買おう、かと衝動買いの癖がうずくが、値段を見ると64ポンド・・・。日本で買うよりは安いだろうけど、駅前で8ポンドのバッタものをみただけに、とても食指が動かず、写真を撮っただけで満足。しかし、日本人らしきサポーターの人は迷わず購入してました。ああ、この差はなにか・・・。
それはともかく、開門までスタジアム前で待っていると、暇そうにしているおじさんがいたので、近くに座ってチャッティング。おじさ んはスコットランド出身のオーストラリア人で18年ぶりくらいにUkに来たそうで、フットボールの雰囲気を味わいたくて、ここまで来たそうだ。「実は・・・」と切り出すので、何かと思うと、リバプールフアンらしく、アーセナルには特に興味がないそうだ。でも、ここでそれを大っぴらに言うのは、デンジャラスなので、声を小さく・・・。自分も同じアナのムジナなので意気投合。シャビアロンソがいたころのリバプールは良かったなあ、などと話し合う。今のリバプールで応援しているのは、なんと監督のダルグリッシュだそうで、なんでも彼がスコットランド人だからとか。それにしても、なまりが強いスコットランド人も、オーストラリアに長年いると、これほど聞きやすい英語になるのかと驚かされた。
閑話休題。 本題に戻る。開門とともに、スタジアムへ。今回のチケットは56ポンドだけど、席は、サイドスタンド下段上部で、なかなかピッチが近くて、いい席だ。会員証がないとこんなチケットはとれない。今回は会員である知人が譲ってくれた。
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芝生の緑が、やはりきれいだ。イングランドのスタジアムは例外なく、ピッチと観客席が近くて、実にいい。日本の陸上競技場などとは雲泥の差で、この点ばかりは、イングランドが羨ましい(松本のアルウィンは好きだけど)。
とりあえず開始まで時間があるので、ここでも論文を読む・・・。
と、スタメンの選手が練習をはじめたので下段まで降りて見に行く。
おーっ、テレビでしか見たことがない、ナスリやアルシャビンが目の前で動いている! ちょっぴり感動。こうやって試合前の練習などを見ていると、誰がそのチームの中心選手であるかなどがよく分かる。テレビでは分からない体格の差や、動きの質なども。これは昔サッカーをやっていたからということもあるかもしれないけれど、感覚的に「こいつはすごい」というのは、意外とすぐに分かる。ただし、テレビではどれだけ見ても、なかなか分からない。なぜだろう?
そういった視点でみると、このチームの中心は間違いなくナスリ。すべての練習の中心にフランスの若きエースである彼がいて、彼の動きに合わせて周りが動く。そんな彼も、マンチェスターCへの移籍が噂されている。もし実現したら、このチームは、超一流か� ��ただの中堅へ墜ちていくかもしれない。
それにしても、あれ、宮市は?と思っていたら、いた。レギュラー組みから外れて、長ズボン(タイツ)?を履いて、ゆっくりとしたペースでボールを蹴りあっている。どうみても、サブの扱い。日本から合流直後だから無理もないか。時差ぼけもあるだろうし、この様子をみて、「これは今日の出場は無さそうだな」と直感。とても、今試合にでる雰囲気ではない。
ビジョンや視力の焦点は何ですか
それにしても、他のレギュラー選手などと比べると宮市は本当に小さい。というか、細い。大人の中に1人だけ子供がまじっているみたいだ。宮市の存在を知らなければ、ボールボーイと言われても信じてしまいそうだ。それくらいに小さい。背丈はあまりかわらないかもしれない(むしろ小さいかもしれない)ナスリやアルシャビンは、体幹がしっかりしていて、ゴツイ。たぶん本田もこんな感じだろう。それに比べると、高校生か中学生みたいに宮市は見える。これで、本当に通用するのか?と率直に感じた。でも、よく考えたらもっと大男のいるだろうオランダで、すでに通用しているわけだから、宮市のプレースタイルでいけば、大丈夫なのかもしれ� �い。しかし、そういった場面を見てみたかった。プレミアの大男達のなかで、宮市が実際にどれだけ通用するのか・・・。香川も宮市とあまり変わらないサイズだとしたら、あれだけ活躍しているのは、本気で凄い。
肝心の試合は、どうだったか・・・。スタメンにはもちろん宮市の名前はなかった。先発にはナスリも入っていて、ウィルシャーとジェルビーニョ以外はほぼベストメンバー。相手のリバプールはなぜかスアレスがいないし、イングランドの魂ジェラードもケガで欠場。
試合開始直前になると、エミレーツスタジアムは超満員に。そして、あちこちでチャントがかかる。イギリスのおっちゃんたちが、がなり声で、「アー〜セナル」と歌う様は、絵になる。客がとても静かなノーリッチのスタンドとはかなり違う� ��「これぞ、プレミアリーグ」とこっちも盛り上がってくる。サポーター達は、試合中も、相手のプレーにオーバーリアクションで毒づくし、アーセナルのダメなプレーにはブーイングするし、なかなか面白い。このスタジアムの一体感は、アルゼンチンの熱狂的なサポーターともちょっと違うけれど、みんなでチームを支えている感覚が伝わってきて、とてもいい。
しかし、サポーターのそんな応援にもかかわらず、チームのパフォーマンスはかなりイマイチ。けが人は出るわ、序盤から動きのキレテいたフリンポンは退場するわ、挙句の果てに自殺点で先制を許すわ、でアーセナル的にはかなりイマイチ。アルシャビン、ウォルコットの両ウイングも全然機能していない。宮市がどれだけできるかわからないけれど、この体たらくぶりをみていると、使って欲しいとベンゲルに頼みたくなる。動きが良かったのは孤軍奮闘のナスリくらい。彼の豪快な突破とキープ力は、アーセナルの攻撃の核になっていた。というか彼がいないとアーセナルの攻撃は成り立たないのでは、と本気で心配になる。アーセナルが本田にオファーを出しているのもうなづける。� ��スリの代わりがいないと、このチームは落ちぶれる気がする。
そんなこんなで、試合はあっというまに過ぎ去って、宮市が出る幕は残念ながらなかったのです。仕方ない。この展開で出す場面はなかっただろう。まあ、最後に出てきたベントナーは全く役に立っていなかったので、あれを出すくらいなら、宮市の方が観客も喜んだのでは、と愚痴もいいたくなるけれど・・・。
ともかく、試合は0−2でリバプール。まあ、隠れリバプールサポとしては、最後に出てきたメイレレスとスアレスが、ちょっと試合を盛り上げてくれたのでよしとしよう。今日の試合で明らかになったのは、リバプールは今期、かなりいける。一方、アーセナルは、「嗚呼」という感じ。宮市はともかくとしても、なんか悲しい現状をみせつけられた ようで切なくなった。本田入って、名古屋3人組で盛り上げてくれないかな(ベンゲル、宮市、本田、みな名古屋つながり!)。そんな展開に期待したいところです。
ともかく、初めてのプレミア体験、とても楽しかったです。次こそは日本人のプレーをみたいな。
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